新しく覚えた言葉なのでアウトプットします
サンクコストバイアスとはすでにお金や時間を支払ってしまったという理由だけで損な取引に手を出し続ける心理的傾向のこと。
※サンクコスト=埋没費用
開発費用が莫大だった旅客機が、これ以上開発を続けると赤字になるにもかかわらず運行されていた例が挙げられていました。(ちょっとわかりづらいかな・・・)
僕らの日常なら、一番ピンときやすいのはスマホのソシャゲですかね。
あれは、プレイしてゲームを続けるのに、時間やお金(課金)がかかります。
ある時に「このゲームつまらないかも・・・」と思ったとしても、即アンインストールできるかといえば、できないでしょう。それまでに時間やお金をかけた分、損するとわかっていてもやめづらいのです。「せっかくここまでやってきたのに、ここでやめたらもったいない。」となるわけです。
うまくいかない恋人との関係をダラダラ続ける人もこの心理が働いているそうです。
これを非エッセンシャル思考とエッセンシャル思考に当てはめて考えてみます。
非エッセンシャル思考の考え方
- 「こんなにお金をかけたのに、今さらやめられない」
- 「やりつづければ、いつか報われるはずだ」
- 失敗を認めたくない
エッセンシャル思考の考え方
- 「もしもまだ1円もお金を使っていなかったとしたら、今からこの企画に投資するだろうか?
- 「今これをやめたら、何に時間とお金を使えるんだろう?」
- すすんで損切りをする
「授かり効果」で途中でやめることが難しくなる
これも心理学用語ですが、「わざわざ買おうと思わないようなものでもいったん所有してしまうと失うのが怖い」という心理状況です。
捨てられない人にもよく見られる傾向らしいです。
いざ手放すとなると「価値が高く感じられる」
まだ持っていないとしたら、わざわざ買わないはずなのに。
まとめ
これらは書籍「エッセンシャル思考」でタメになったので抜粋してみました。
現代社会では、このサンクコストバイアスを利用した商品やサービスが数多くあります。
「今やめたら、これまでの努力が無駄になりますよ」
「こんなにお金をかけたんだから、続けた方が得をしますよ」
こんな言葉が溢れています。
何かを始めることは難しいことです。ですが、何かをやめるのも、同じかそれ以上に難しい。それがずっとやってきたことならなおさらです。
エッセンシャル思考においては、何をするか、より何をやめるか、の方が重要です。
スマートフォンの画面を開けばいろんな広告が溢れています。そんな供給過剰の時代に、あなたはいったい何を続けて、何をやめるのか。そこにこれからのライフスタイルの鍵がありそうに思います。

- 作者: グレッグ・マキューン,高橋璃子
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